•健診1回目(妊娠判明直後):保健・生活情報提供(喫煙・飲酒・薬物・医薬品の胎児への影響等)、出産前診断の情報提供•健診2回目(妊娠9〜12週目):心身の健康相談、出産前診断の情報提供•助産師は健診結果と健康状態をカルテに記載•妊娠約20週目に助産師が妊娠証明書(出産予定日記載)を発行親保険受給手続きには同書を各自社会保険機構に送付•正常分■での助産師による健診は6回〜10回•健診は30週目まで月に1回程度、30週目以降の健診は、ニーズに応じて1週間〜3週間に1回•スタッフは妊娠・出産・産後ケアの知識を有する助産師•検査等を担当する准看護師が勤務している助産師外来もある•産婦人科医・医師と連携•すべての妊婦は医師の診察を受けることができ、妊娠・出産に影響を及ぼす異常や病気が生じた場合、医師が対応•医療スタッフ全員に守秘義務がある•助産師外来で親の会を主催•グループ分け一例:初産婦、ひとり親、若年者、経産婦、妊婦のパートナー•知識の啓発:分■、産痛緩和、授乳、新生児について。親としての生活についての意見交換。同様な取組みは乳幼児診療センター(BVC)も実施•助産師外来で得られる情報:妊婦に適した食事や運動、親になる心得など•健診1回目以降、検査は複数回行う(地域差あり)•検査内容:血液検査、血圧測定、尿検査、体重測定、胎児心拍確認、子宮底長計測•助産師は、出産予定日前直前の健診で妊娠中の健康状態等を記録•産科(分■機関)の助産師への情報提供:妊婦にかかわる希望、出産や授乳についても記載•出産予定日が過ぎた場合、産科で検査を受けることができる(地域差あり)•産科退院後、助産師外来に連絡を入れて産後健診を予約。通常は産後1週間から12週間の間で2回行う•検査内容:血液検査、血圧・体重測定。助産師あるいは医師が婦人科検診を行うこともある。産後のエクササイズ情報提供•避妊具が必要な場合、助産師が助言を行う•親となってからの体験を助産師に話す•国内のいずれの専門医療機関でもかかることが可能(紹介状が必要な専門外来あり)•医療ケアへの自己参画。医療内容を医療スタッフに尋ねる•スウェーデン語を解さない場合の通訳サービス、聴覚障がい者サポート、その他の補助器具提供の情報諸外国における周産期医療・生殖補助医療と公的医療保障健保連海外医療保障 No.13342表2 医療情報ポータルサイト1177 「助産師外来にかかる」で提供されている情報に関しても、そこから居住地域別に検索することができる。サイトに登録すると、より個別の情報へのアクセスが可能である。妊婦に病気の症状や何らかの異常がある場合は、担当の助産師が検診したうえで、必要に応じて別の保健医療機関や社会福祉サービス(コミューン)と連携して支援を行う。妊娠中にさらなる診察の必要性が生じた場合、専門の産科項目予約を入れる(助産師外来検索エンジン)情報とカルテ妊娠証明妊婦健診助産師外来のスタッフ親の会健康と病気*検査と健診*バースプラン産後(健診)医療ケアへの参画と影響力注:検査・健診の詳細は割愛。出生前診断(任意)は妊婦の希望に応じて行う。出所:ポータルサイト1177のBesök på barnmorskemottagningenをもとに作成医が助産師外来で対応する。妊産婦の保健医療は、分■機関(förlossningsenheter)と分■拠点病院の産科(Barnbördshus:BB)、小児保健医療(Barnhälsovården:BHV)との連携協力により提供される(Intressegruppen för Mödrahälsovård inom SFOG 2016)。表2は、医療情報ポータルサイト1177の「助産師外来にかかる(Besök på 内容
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