痘094.794.697.295.790.882.4肺炎球菌肝炎プテリア,破傷風,百日咳リオ疹,流行性耳下腺炎,風疹ンフルエンザ菌 b 型炎球菌韓国 97.996.512097.696.597.892.810097.995.791.483.297.696.48097.2604020B型肝炎ジプテリア,破傷⾵,百⽇咳オーストラリアイギリスアメリカ91.495.783.292.892.797.691.596.494.696.492.794.695.495.491.597.89192.880.794.782.495.7ポリオ⿇疹,流⾏性⽿下腺炎,⾵疹94.694.690.890.897.692.89196.480.794.690.8⽔痘インフルエンザ菌b 型71健保連海外医療保障 No.132図13 満3歳の国家別およびワクチン別の予防接種率(2019年)10%高い水準となっていることが強調される(図13)。ちなみに、2021年の全国予防接種率をみても、コロナ禍にもかかわらず、接種率は低下せず、概ね維持されていることが確認できる。2021年の完全接種率は満1歳が97.2%、満2歳が94.2%、満3歳が90.0%である6)。上記のように、この間、国家予防接種の民間医療機関への拡大、予防接種登録事業の拡大と必須予防接種事前案内サービスの充実、小・中学校入学者に対する接種確認事業の実施、また疾病管理庁や保健福祉部を中心とした予防接種に関する多方面での広報活動など、政府の政策的努力が接種率の向上と維持に大きく貢献してきたとされる(ユン・テヨンほか 2014;イ・ソックほか 2018;イ・ジェヨンほか 2020など)。実際、国家予防接種事業が確立する前の2010年代初頭で、たとえば、満2歳の予防接種率は80%台半ばの水準で(86.3%)、現在より低く、アメリカを除く他の先進諸国の接種率を大きく下回る状況であったことを考えると(疾病管理本部予防接種管理課 2012)、これまでの接種率向上のための政策的努力を大きく評価してよいであろう。もちろん、2021年全国予防接種率の発表の際に、疾病管理庁のベク・ギョンラン庁長が「国家予防接種の民間医療機関委託と無料支援の拡大にしたがって、この間、予防接種に対する経アメリカ出所:イ・ジェヨンほか(2020:3554)をもとに筆者作成。韓国オーストラリア済的および地理的障壁が大きく解消されたにもかかわらず、いまだに未接種者が少なからず存在しています。今後も、必須予防接種事前案内サービスなどを通じて接種率の向上を図り、感染症を予防しその拡散を遮断していきます」(「厚生新聞」2022年7月28日;「medifonews」2022年7月28日など)と述べているように、接種率の向上は国家予防接種事業の持続課題として残されているといえる。実際に、報告書や論文また各種メディアでは、依然として接種率の向上が今後の重大な課題とされ、そのための政策提案が提示されている(イ・ジョング/チェ・ウォンソク 2008;ユン・テヨンほか 2014;イ・ソックほか 2018;イ・ソック/ジョン・ソヨン 2019;チャン・ヨンウク/ユン・ヒョンジュン 2021など)。イギリス(単位:%)2. 予防接種の安全性と信頼問題について予防接種が、感染症の予防と管理においてもっとも効果的な方法であるということはいうまでもないが、他の医薬品と同様に、ワクチンの生物学的特性や個人の身体的状況によって、予防接種後の異常反応は起こりうる。予防接種率が高くなればなるほど、予防接種による異常反応も自然に増える。異常反応の増加によって、予防接種を受ける側においても医療機関においても不安が高まり、また予防接種に対する国民
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