図1 予防接種に対する支持の変化(2000年〜2016年)100%90%80%70%60%50%40%30%20%10%0%表1 ヨーロッパ諸国の予防接種率2.72.75.85.83.33.36.36.347.647.743.642.32005年7.87.819.019.013.013.019.219.254.546.215.02010年24.32014年8.28.216.516.548.826.32016年諸外国における予防接種についてどちらかというと賛同するまったく賛同しない(単位:%)る。その後、2014年には少し状況が改善したようにみえるが、2016年には再び予防接種への支持が低下していることが分かる。フランスの予防接種率は、必ずしも十分な水準に達していない。そのことを確認するために、まず、政策目標とされる予防接種率について確認しておきたい。2004年に制定された公衆衛生政策に関する法律3)によって、フランスの保健医療政策が目標とする予防接種率が示され出所: Cour des comptes 2018 : 212(データの出所はBaromètres Santé, Santé publique France).ジフテリア・破傷風・ポリオ3回接種ベルギーフランスドイツイタリアルーマニアスペインイギリス99999596929695出所:Cour des comptes 2018 : 208(データの出所はOMS(WHO)).2013年B型肝炎麻疹・おたふくかぜ・風疹2回接種3回接種987488969695た。一般の人々に推奨される予防接種に関しては接種率95%以上の達成あるいは維持が、インフルエンザに対する予防接種についてはリスクの高いグループ(長期疾病の患者、医療従事者、65歳以上の高齢者)における接種率75%以上の達成が目標とされている。この目標値に照らしながら、フランスの予防接種の実施状況をみていきたい。表1は、ヨーロッパ諸国の2013年と2016年の予防接種率を示している。フランスにおいて「義務」とされていた予防接種(ジフテリア・破傷ジフテリア・破傷風・ポリオ3回接種85679384889188989795938997942016年B型肝炎麻疹・おたふくかぜ・風疹2回接種3回接種97888893909785799383769589健保連海外医療保障 No.132222000年大いに賛同するどちらかというと賛同しない2. 予防接種の実施状況
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