健保連海外医療保障_No.131_2023年3月
49/77

薬局・薬剤師に求められる役割健保連海外医療保障 No.13146•Dementia(認知症)•Diabetes(糖尿病)• Digital minor illness referral service(DMIRS)(デジタル軽疾患紹介サービス)•Domiciliary Support(居住サポート)•Ear, Nose and Throat(耳、鼻、のど)• Emergency Hormonal Contraception(緊急ホルモン避妊薬)•Falls Prevention(転倒防止)•Hypertension(高血圧)• Pharmacist Independent Prescribing(薬剤師の独立処方)• Long-term condition management(長期疾患の管理)• Medication Review(Full Clinical Review)(薬のレビュー(完全な臨床レビュー))• Medicines Assessment and Compliance Support(医薬品の評価とコンプライアンスのサポート)•Mental Health(メンタルヘルス)•Minor Ailment Service(軽疾患サービス)• Needle and Syringe Programmes(注射針交換サービス)•Social Prescribing(社会的処方)•Vaccination Services(予防接種サービス)• Weight Management Service(体重管理サービス)2021年12月のNHS(Pharmaceutical and Local Pharmaceutical Services) Regulations 2013の改定により、National Enhanced Services(全国強化サービス)という新しい薬局委託サービスのカテゴリーが追加された。このカテゴリーの薬局サービスは、NHSイングランドとNHS Improvementにより委託され、イングランド全体で同様のサービスが提供される。地域の健康ニーズに合わせ地域で開発される地域サービスとは違い、イングランド全体で提供する必要があるサービスが適用される。これには、COVID-19 ワクチン接種サービスが含まれ、2022年秋よりNational Enhanced Serviceとして委託されている。GPhCは薬剤師の規制をする為に、薬学教育規制を通して、薬剤師養成に対しても規制、質保証を行っている。英国で薬剤師として登録、就業する為には、GPhCに薬剤師として登録する必要がある。GPhCにて薬剤師として登録するには3通りの方法がある。それは、①英国でGPhCまたはPSNIの認証を受けた大学薬学教育、基礎トレーニングを受ける、②ヨーロッパ内での薬剤師資格を保持し英語テストを合格する、もしくは③ヨーロッパ外での薬剤師資格を保持し、Overseas Pharmacistsʼ Assessment Programme(OSPAP)を修了する、の3つである。①と③の場合はGPhCもしくはPSNIによる国家試験を合格することで薬剤師として登録・就業することが出来る。本稿では1.で述べた①におけるGB内での薬剤師養成課程について述べる。GBで薬剤師として登録・就業するには、以下の過程を経なければならない。ステップ1:Master of Pharmacy(MPharm)GBでの薬剤師養成課程は、GPhCの認証を受けた大学での薬学教育(MPharm:Master of Pharmacy)を修了するところから始まる。MPharmはGBの大学の薬学部に設立された学位プログラムで、大抵4年間のコースである。現在ステップ1とステップ2を統合させた5年の学位プログラムもあるものの、依然4年制学位+1年の基礎トレーニングの組み合わせが大多数である。MPharmの学位プログラムの内容はGPhCにより定められた4つの分野(パーソンセンタードケアと協働、専門業務、リーダーシップとマ5. 新たなカテゴリーⅤ. 薬剤師の養成1. 薬剤師資格の取得2. 薬剤師養成課程

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る