67表12 国家健康検診の費用負担表13 国家健康検診1人当たり平均検診費用(2021年)表14 国家がん検診のがん種類別の費用(2020年)の地方教育財政で、そして学校外青少年健康検診は国費(青少年育成基金)で実施されている。一方、がん検診においては自己負担が発生する場合がある。子宮頸がんと大腸がんに関しては、国民健康保険財政で全額負担となるが、胃がん、乳がん、肝臓がん、肺がんに関しては、国民健康保険財政からの負担が90%で、残りの10%が本人負担である。ただし、保険料が下位50%の国民健康保険加入者と医療給付受給者に対しては、本人負担が発生しない。参考までに、健康検診の実施にかかる平均費用を紹介すると表13と表14の通りである。すなわち、2021年現在、乳幼児健康検診は37,950ウォン/人、学生健康検診は22,200ウォン/人、成人および高齢者の一般健康検診は53,170ウォン/人である。がん検診の費用は、がんの種類別で異なっており、2020年基準でみると、胃がん国民健康保険加入者医療給付受給者学生および学校外青少年出所:キム・テウン(2021:36)より筆者作成。1人あたり平均費用出所:キム・テウン(2021:15)より筆者作成。検診費用平均検診方法内視鏡検査造影検査出所:表12と同様。健保連海外医療保障 No.130対象乳幼児、成人、高齢者乳幼児、成人、高齢者小・中・高の学生学校外の青少年乳幼児健康検診37,950胃がん肝臓がん大腸がん91,30012,00082,500超音波検査便潜血検査乳房X線撮影細胞検査(国民健康保険公団による実施)(国民健康保険公団による実施)は82,500ウォン/人、肝臓がんは91,300ウォン/人、大腸がんは12,000ウォン/人、乳がんは35,700ウォン/人、子宮頸がんは15,900ウォン/人、肺がんは73,700ウォン/人である。図3では、国民健康保険公団の『健康検診統計年報』(各年度)にもとづいて、一般健康検診とがん検診および乳幼児健康検診の受診率の推移を示している。まず、一般健康検診の場合、全体的にみると、2010年の68.2%であったのが、2019年の74.1%へと増加傾向にある。ただし、図3で確認できるように、2017年以降、若干の減少傾向がみら実施主体国民健康保険公団保健福祉部・自治体教育部(学校長)女性家族部学生健康検診22,200乳がん子宮頸がん35,70015,900(国民健康増進基金+地方費)(青少年育成基金)財源国民健康保険財政国費地方教育財政国費(単位:ウォン)一般健康検診53,170(単位:ウォン)肺がん73,700低線量CTⅢ. 国家健康検診の現状と課題改善のための取組み1. 受診率の推移
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